ホテル 飯店



台北には様々なタイプ、クラス、特色を持つホテルがあるのでそのときの懐具合や目的で選ぶのがいいと思う。私は場所はあまりこだわらなくてもいいと思う。なぜなら、台北市内は狭くタクシーやその他交通機関でも楽に移動できるので、よっぽどその場所へのこだわりがなければ自分の好みがベスト!

 ホテルの種別とランク

ホテルは『大飯店』『飯店』と呼ばれるのが一般であり、他に『酒店』『賓館』『旅社』『旅館』などもある。
でも名前に騙されてはいけない。2階建てで数十室しかないくせに、堂々と“大飯店”と名付けてるところはざらにある。旅社や旅館を抜かしてホテルのクラスと名前はまったくもって関係ない。
あと、“賓館”“旅社”などと書かれているところは、ラブホテルの役目も果たしているところが多い。一見普通のホテルだけど、そういうのもありですよ・・・って言う感じで混在している。
もちろん日本にもあるようなラブホもあるしひと目でそれとわかる。ホテルの前の看板に「休息 〜〜圓」などと書かれている。



 私のベストホテル

なんと言ってもここ!“六福皇宮〜The Westin Taipei〜
世界中にあるウェスティンホテルグループのひとつで、99年の10月に開業したばかりのホテル。

私はその1ヵ月後の11月と今年の7月の2度泊まったが、本当に最高のホテル。できたばかりので館内のきれいさはもちろんだけど、そのホスピタリティーたっぷりの雰囲気がよかった。

ベルボーイは日本語が達者な上に、極めて腰が低い。それは逆に日本人が見習わなければならないほどで、私のほうが恐縮してしまう。
1度目の滞在の時には開業したてということもあり、ホテルディレクトリーの準備ができてなかったり、部屋にあるセーフティーボックスの中のバッテリーが入っていなかったりと不備な点があったが、従業員の迅速な対応でそんなこともカバーされる。もちろん、ウェルカムフルーツやターンダウン(寝る準備をするために、ハウスキーパーが部屋に来てベッドカバーをはずし、布団をめくり上げておいてくれるサービス)のサービスもある。

 バスルーム&アメニティー

バスルーム内は総大理石で広々として大きな鏡が備え付けられている。アメニティーは歯ブラシ、洗顔石鹸、カミソリ、シャンプー、ボディーソープはもちろんのこと、靴磨き、爪磨き、マウスウォッシュ、バスソルトなども用意されてる。
バスタブとシャワーブースは独立していて、バスタブは大きくて深く快適。バスタブの前の棚には花が飾ってあって、ほかにバスソルトとポプリなども置いてある。
シャワーブースも大理石の床と壁なので、時々髪を洗ってて体の一部が壁につくと思わずびっくりしてしまうほど冷たかった。きっと私にはそんな高級な材料は向いてないのでしょう・・・
私は根っからの風呂好きなので海外旅行しても意地でも湯船につかる。アメリカなどでは湯船につかることを目的としてないところがほとんどなのでかなり浅いが、私は限界まで体を沈めお風呂タイムを満喫する。

ちなみに、ウェスティン台北はよく室内に優雅なクラシック音楽が流れていた。

 レストラン

ホテルの中に7つのレストランとバー、ティーラウンジ、パブがある。
言わずもがな、レストランはすべて高級で各々の門構えはいずれも入りにくい感がある。
上海料理 北京料理 日本料理 広東料理 台湾料理 イタリア料理 そしてビュッフェがある。

 私たちが遅い時間になってしまって仕方なくホテルの中で食事を済ませようと思ってレストランが集まっている地下へ行ったがどこもラストオーダーの後だった。そこで上海料理のレストランは営業してそうだったので聞いたらやっぱりオーダーストップだった。しかしそこのマネージャーらしき人物は親切にも館内の全てのレストランに電話をかけて聞いてくれた。そしてしばらくして彼は私に「在二楼的酒口巴的話 有簡単的料理(2Fのバーになら簡単な料理だったらあります)」と教えてくれた。私たちはちゃんと食べたかったので行く気はなかったが、熱心に探してくれた彼によくお礼を言った。

このように、本当に良いホテルというのは設備や調度品、部屋だけではなく、こういったちょっとした親切を受けられることが本当の格式高いホテルと言えると思う。

 逆にすごいホテル

というのは、左のホテルの一室。
10年前の訪問のとき台湾人の友人の家に泊めてもらった。でも友達から、「私たち家族、明日から法事で台中に行かなければならないから、その間私のママの経営しているホテルに泊まってて」と言われ案内されたらここだった。
部屋に案内されたとき卒倒しそうだったが、仕方なく我慢することにした。ちなみに、ベッドの横に見える光っているものは鏡。ここも例に漏れずちょっと違う役目を果たしているホテルのひとつなので、さりげなく安っぽい装飾を施してある。一応あるフロントも通路もちょっぴり薄暗かったのを憶えてる。しかし、そのころはそんな情報がなかったのでわからなかったけど・・・

 部屋とバスルーム

部屋はちゃんと掃除されてるのかわからない感じ。ちらっと写っている鏡はたっぷりと油膜が張っていて髪のセットに手間取った。床は掃除しなくてもわからないような色で、なんとも言い表せないような色彩。
バスルームはタイルがあちらこちらはがれ落ちていて、バスタブを仕切るカーテンは破れててレールにつける輪っかも2つしか残ってなくてかろうじてついている感じ。それよりなにより、いくつも穴があいていて、私はいつゴキちゃんが現れるかと恐怖におののきながらシャワーを浴びていた。
もちろんバスアメニティー関係は何一つない。そしてタオルを乾かしておくところは写真の中にも見えるあの針金のハンガーがそこにポツンと掛かっていた。タオルはもちろん自前。ベッドの横のライトはアンドン調でぼやーっとした光がいい雰囲気なのか、怪しいのかはそれぞれの判断によると思う。
私はただで泊めてもらったが、普通は500〜600NT$前後だと言っていた・・・。

一応このホテルについての情報を・・・もうないかもしれないけど。

台北市蹄綏街181号7F   統安大旅社

 その他のホテル(工事中)
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