〜 かさゆき版 ローマのホリデー=@トレヴィの泉 〜 
           


次に向かったのは“トレヴィの泉”だ。

1732年に、法王クレメンス12世主催で開催された噴水コンクールで
見事優勝を果たしたニコラ・サルヴィという人が設計して、
1762年に完成したのが“トレヴィの泉”である。

泉の周辺はものすごい人の数だった。
ただボ〜〜〜っと座ってるだけの人、コインを投げ入れようと順番待ちをしてい
る人、彫刻のデザインに見惚れている観光客、ひたすらシャッターを切っている人、
恋人と甘い愛の語らいをしているカップル、親子連れ、マブダチとのお喋り・・・。

私はコインを握り締めて、人が空くのを待った。

後々知った話だが、実は“トレヴィの泉”へのコインの投入は、
もし彫刻に当たってしまったら彫刻が傷むため、法律で禁止されているのだ。
でも皆やっていた。

イタリアの硬貨は鉄で出来ていて磁石にくっつく。
それは泉の中に投げ入れられた小銭を、磁石で素早く回収する為だとか・・・。
禁止といいながらも、それ相応の対応は出来ていた。

 ★コイン一枚目《またローマに訪れる事が出来ますように》
 
 ★コイン二枚目《幸せな結婚、恋愛が出来て、その相手とローマに来られますように》
 
 ★コイン三枚目《問題なく別離、又は離婚が出来ますように》

と言う願いを込めて投げると叶うと言われている。友人は二枚投げていた。

私はというと、四枚投入したらどうなるのだろう?っと余計な好奇心が湧いてし
まい、止せばいいのに四枚投げてみた。
まだ結婚もしていないので離婚の心配もないわけだが、その上に何があるという
のか・・・。
二枚だけにしとけば良かったと今更後悔してももう遅い。だから止せば良かった
のだ。

結婚も離婚も素っ飛ばして、もし私に何か変わった出来事が起こったとしたら、
それは四枚目のコインのせいだと思おう。
その時は皆さんにご報告致します。


“トレヴィの泉”のすぐ近くにあるジェラート屋さんで、バニラとカプチーノの
ダブルのジェラートを買って食べ歩きした。
とっても濃厚、マッタリとして美味しい。ちょっと貰った友人のモンブラン・ジ
ェラートもすごく美味しかった。マロンの粗切りがタップリ混ざっていた。
そのジェラート屋さんは、ジェラートの他にチョコレートやキャンディ、クッキ
ーなどお菓子も豊富で、どれもこれも綺麗な箱や缶に詰めて売られていたので、
女の子のお客で溢れかえっていた。

同じツアーの中に、飯島直子似のとても綺麗なお姉さんがいた。
彼女はジェラート屋のお兄さんに、
 『オネエサン、とてもキレイだからオマケにクリームつけてあげるよ』と流暢
な日本語で話し掛けられ、ジェラートの上に生クリームをベットリ乗せて貰っていた。
全く、美人は得だよな。

     
     〜 スペイン広場 〜


コンドッティ通り沿いにスペイン広場はあった。ここもスリ多発の名所である。
1930年に造られたと聞いて、意外と最近なのだと驚いた。

広場の階段には、ここも人でビッシリだ。皆ただ座っているだけ。
階段というより球場の応援席の様だ。
でも暇そうに座っている人達は、皆 穏やかな表情をしている。
ここは市民の憩いの場なのかも。

一度も映画ローマの休日≠見た事の無い私だが、スペイン広場でジェラート
を食べるオードリーの有名なワンシーンは知っている。
そのオードリーのようにジェラートを・・・ってな気分だが、
改装後のスペイン広場での飲食は法律で禁止されていた。

正面通りは高級ブランドショップが建ち並んでいる。
ショッピングは明日のフリータイムにする予定なので、今はのんびりとカフェ・
グレコでお茶をする事にした。

ここでも私は例によってカプチーノ。(ちなみにこの旅で飲んだものの殆どは
ミネラル・ウォーターとカプチーノ。折角だからイタリアワインとか飲みたいと
ころだが、あいにく私はワインが苦手・・・。)
ホテル内の喫茶店のようにメチャメチャ豪華な造りのカフェで、
キレイなフランス王朝式のコーヒーカップでカプチーノを啜っているジーパン姿
の自分がすごくミスマッチに感じました。