台湾旅行記

5/5  2日目(第二天)

 朝起きてからお粥を食べに行くことにした。おかゆといえば前々から気になっていたおかゆ横丁といわれるところに行きたいと考えた。
そしてMRT台北捷運『大安』駅まで行ってそこから歩いた。歩いて5分くらいのところに観光ブックでも有名な永和豆漿大王が目に入った。

 しかし、あまりきれいな感じではなかったため、もうちょっと先に進むことにした。そういうところで食べるのが旅の醍醐味だという意見もあるけど、私はやっぱり朝っぱらから美しくないものは見たくなかったので進んだ。
そうしたら同じお店できれいなファーストフード店に近い雰囲気をもつお店が現れた。この永和豆漿大王はチェーン店なのでいろんなところにある。

店に入るとバイキング形式になっており、店員に言って料理を取ってもらう。名前も書いてないので、見た目わかる料理はいいけど、ちょっとあやしそうな料理もあったので、聞いてみた。「這個菜是什麼?〜この料理はなんですか?」『蕃茄炒鶏蛋〜トマトと卵の炒めもの〜』という。なるほど、だったら中華の定番家庭料理なのでたのんだ。あと、青菜炒めと油條(長細い揚げパン)も注文した。

 どこにおかゆはあるのだろうと心配してたらレジにたどりついてしまった。でも心配することはない。レジのおねーさんが人数を聞き、その量のおかゆをなべによそって出してくれた。憶えてないけど、たしか200元くらいだったと思う。

おかゆは芋が入っていた。はっきり言って味がない。日本人の私にとってはつらい。塩が欲しい。塩分が・・・。
どこを探しても塩分に相当するものが見当たらない。ファーストフードのように調味料や箸、レンゲが置いてあるスペースがあるが、塩は見当たらない。私は手当たり次第調味料をとってきた。醤油にわけのわかんない調味料、トウバンジャン。おかゆに入れてみたが、大変な味になるだけだった。とくにトウバンジャンは入れたら食べられない。少し試すくらいにしといてよかった。仕方なく、これは健康のためよと自分に言い聞かせながら食べた。あと、現地の人が油條をおかゆにつけて食べてたので、それをまねして食べたらけっこう食べれた。気分は一応味わったのでお店をあとにした。

 そのあと、マッサージに行きたかったので紹介、予約をしたもらうために台北の目抜き通り“中山北路”にある『JCBプラザ』に行った。
 そこには初めて見る日本人らしき係りの人がでてきた。まずはお茶屋の場所を聞いた。地図をもらい、さらに足つぼマッサージのお店を紹介してもらうことにした。毎回、行ったら必ず足つぼマッサージをしてもらう。いつも違うところに行ってたので、今回もJCBのパンフレットに出てた2件のお店を教えてもらった。ひとつは美樂健康中心というところだった。しかし、前にHPでそこでマッサージを受けて、時間がたつに連れて動けなくなってしまって、結局もう一度、そこの店の代表の日本人のにマッサージしなおしてもらったらようやく治った。というエピソードもあったから。でもそこは予約がいっぱいになっているとのことで、もうひとつのお店を紹介してもらうことになった。

 そこは、聞くと普通のマッサージ店よりゴージャスな感じのお店だという。「よくテレビでも出てくるような、内装も豪華で何人ものひとが付きっきりでやってくれるところですよ。ほら見たことないですか?上から足で踏んでやるやつですよ」と言う。
それでそこに行くことにした。時間は90分でNT$1,500。オプションで足裏のマッサージもつけられるし。電話で予約してくれるというのでそのやり取りを聞いてると、ものすごい中国語。台湾の言い方で発音もネイティブと何ら変わらない。驚いて、私がどうしたらあの台湾の人の早口聞き取れるようになるんですかね??と聞いたら3年くらい住んでればOKですよ。と・・・
聞けば、彼女は3年住んでるらしい。台湾語もわかるという。私は尊敬のまなざしに変わった。

 JCBプラザを出て即座にマッサージ店に向かった。歩いて3分くらいだから楽だ。そして到着するともう門構えからして違う。入ってみるとさらに緊張が走る。とりあえずその90分コースにオプションで足裏マッサージ(NT$700)をつけてもらった。

 個室に入って着替えを渡されて、着替え終わらないうちに二人のおばさんがずかずか入ってきた。即座にはじめられ、いきなり背中を上から足で踏まれる。うぅ〜〜〜、くるし〜〜・・・次は馬乗りになられてぎゅ〜〜っ・・・ おぉ〜〜〜息が・・・
でもしばらくすると、踏むだけではなく、丹念にマッサージが始まった。足裏も同時並行でやる。足、足裏、腿、腕、指、腰、背中。くまなくマッサージする。「ハイ次はあおむけね」といわれたのであおむけになると、ももをマッサージする。でも・・・・<ちょっとーおばさん・・・・・そこち○ち○なんだけど・・・もろ押してるんだけど・・・>おばさんはお構いなしに次々こなしていく。
 
 マッサージをしていると、もう一人違うお姉さんが入ってきて、「顔のマッサージは?気持ちいいよ。やったほうがいい」って言った。でも私は最初からやる気がなかったので、「あー、不要不要!」と言って追い返した。でもちょっとたってから、やっぱりせっかく来たんだからと思い、やってもらうことにした。最初は気持ちよくマッサージを受けていたが、でもしばらくすると、毛穴の汚れ取りをするとのこと。。「ちょといたいけどがまんしてください」・・・!!!!ぎゃ〜〜、ちょっと〜〜〜????どこがよ〜〜〜!激痛!針みたいのでおかまいなしにガリガリッ!それが顔中、やく10分に渡って続いた。とにかく同時進行していって90分後、終わった〜。とってもすっきりとした。気分もいい。

 その足ですぐお茶屋さんに行った。新純香というお茶専門店で試飲させてくれた。そこの王さんという女性は、日本に留学していたこともあって日本語はペラペラで、親切にお茶の種類やいろいろなことを教えてくれる。値段も良心的でヘンに高いものを勧められることもない。とにかく時間をかけて、いろんなお茶を飲ませてくれそのお茶について説明をしてくれた。ここは本当に良いお茶店だ。自信を持って人に薦められる店だ。しかし、この王さんがいるときのほうがいいと思う。

 夜は夜市に行くことにした。でもその前に腹ごしらえをしようということになった。それでウェスティンタイペイの地下3階に入ってる『上海料理 留園』に行くことにした。前にもウェスティンのレストランをみたことがあるけど、どこもさすが高級な感じでなかなか入りずらい雰囲気がある。6時くらいに店に入ったが、店内は2組の客だけでガラガラだった。
最初にお茶を聞かれたので龍井茶をたのんだ。テーブルには緑色した大きな取り皿が置かれていて、その前にある箸は銀の箸だった。メニューを見るとやはり若干高め・・・。旅行じゃなかったら普段絶対来ないところだ。
 私たちは上海湯包(小龍包) カレー風味の海鮮炒飯 スープになにか忘れたが料理を注文した。出てきた料理はくせの無い味で食べやすくとてもおいしかった。サービスも落ち着いたスーツ風の制服をきた小姐が手際よくサービスしてくれる。取り分ける作業も全てやってくれた。聞くところによれば東京にも同じく留園というお店があるから聞いてみてよと言われ、お茶を注ぎに来た小姐に尋ねてみた。「這個餐庁跟東京的留園一様的口馬?ここは東京の留園と同じ店ですか?」私が言い終えると同時に「不一様〜違います〜」。続けて「大家都説這様〜みなさんそう言うんですよ〜」と・・・。あー、私もその日本人の一人になっちまった。
 会計をした。2人でNT$1,600くらい日本円で6,000円ほどだった。軽く食事をしただけだったけど、ちょっとやっぱり高かった。しかし、サービスと味を考えたら妥当な値段なのだろう。夜市でも食べれるように少しにしといたの。レストランを出て夜市に出かけることにした。

 この日は饒河街観光夜市を選んだ。ホテルからタクシーに乗って約10分90元くらい。ついたら曜日も関係してかやたらに混んでいた。いろんなお店をストリート上に進んでいき、また往復してきた。うさんくさいグッズを売るお店や、ヘンな日本語の書かれたTシャツを売ってたり、骨董品や今川焼きを焼いてたり、屋台が並んでいたりする、そういったなんでもありの夜市だ。

 途中、珍珠女乃茶(パールミルクティ)や木瓜牛女乃(パパイヤミルク)を飲んだり、おいしかったカキ氷を食べたりした。ギャラリーでの写真でも紹介したとおり、バイキング形式で好きなものをいくらとってもいいというやつで、でも半分を超したら5元追加されると書かれている。私たちは気をつけながら取っていたけど、現地の人はそんなのかまわずカップの3分の2以上入れている。そして最後、その上に氷をたっぷり乗せてもらうのだが、そこで金を追加されてるひとは一人もいなかった。向こうの人はおおらかなのか、気にしないのか・・・。とにかく上に乗せた氷は山になってカップの3倍くらいの量になっていた。とてもおいしくて幸せな気分になった。熱くて死にそうだけど、この氷で急に熱さはひいていく。だから台湾では並ぶほどの定番のものなんだ。

あとは、麻辣涼麺を食べた。40元。非常に辛かった。麻辣をたのんだ私が悪い。とにかくゆっくりゆっくり店を見て歩いた。現地の人が行くようなところに行き、現地の人が食べているものと同じ物を食べる。それだけでちょっと幸せな気分になる。なにより、人と触れ合える環境があるのが一番いい。
あと、靴屋のおねーちゃんには感謝している。私がトイレを探していたら、店の奥のトイレを貸してくれた。靴を積み上げている隠し扉を開けてくれて、数少ない日本語で「こんにちわ!」帰るときにお礼を言って帰ろうとしたら恥ずかしそうに「さよなら」と純粋な笑顔で言ってくれた。ものを勧めることなく、ただ私にトイレを貸してくれた。なんかうれしい気持ちになった。日本にはなかなか無い光景のような気がした。そこには利益がからまない。日本のように、金につながらなければ無関係。というのがないから・・・

 夜11時頃、ホテルに戻った。今日はアクティブに動き回ったので結構疲れた。お風呂にゆっくりつかって、その日は早々に寝た。明日はなにしようと考えながら・・・