ふたつの好きの法則


         今回私の“好き”について説明したいと思う。

 さて、人間には好きになる感覚というには大きく2つに分けることができる。まずひとつは『本能型』だ。実は私このタイプだと思う。これは何の理由もなくほんの一瞬でその人のことがどうしようもなく好きになるというパターンだ。本当に理由を見つけるのが大変。俗にいう”一目惚れ”というものそうだろうか・・・

 よく、顔が好き、身体が好き、目が好き、性格が好きなどという問題ではない。あくまで本能なのだ。ヘンな話、私はその情況にぶちあたると、下半身の一部が「キュッ」とするのだ。獣がより良い精子を求めてメスたちは強いオスをゲットするというのに似ているかもしれない。といえば、ものすごい強烈に聞こえるかもしれない。だから説明するのは至難の業だ。私に残された最後の野生の感情ともいえよう。私だけじゃなく、全ての人が説明のつかないどうしようもなく止まらない野生の感情を持っているだろう。

 もうひとつは『状況型』と呼んでいるものがある。これはごく一般的な”好き”のなり方だと思う。なにか自分に困難が訪れたときそれをサポートしてくれたり、趣味や価値観が近くて、さらにそれが近づいたときにやってくる感情だったり、優しさを感じたり、自分やほかの人に対してスペシャルな気遣いを感じられたりしたときに発生する種の好き”だ。

 もちろん私もこのタイプがないわけではないし、今までもたくさんある。これはいったんはまると大変だ。泣きたくなるほど好きになったり、居ても立ってもいられないほどその人のことが好きになったりする。このタイプは人間だけに与えられた感情だとも思う。動物じゃない限り、ひとつの要素だけではなく私たち人間の複雑な要素が絡み合って生まれる。それは紛れもなく『人間性』からきているものだからだ。

 さらにもうひとつ『分析型』というものある。これは、その人自体をすきになるのではなく、その人の地位やお金、そういった付随しているもの所有しているものに対して異様な恋愛感情を感じるといったもの。その人の置かれている状況や後先の進展も分析して付き合っていく。でもこれはその人自身を好きになるということからはかなり逸脱しているものだと思うので対象外だ。

 さて私は・・・といえば、冒頭にも申し上げた通り『本能型』なんだろうと思う。でもこれって以外に難しいと思う。毎日そんな人に会えるわけではなく、かなり久しくお目にかからないこともあるのだ。しかし、私はこの感覚が大好き。「あ〜、私って生きてるんだ〜全身が好きって言ってるよー!」と感じる。

 恋愛をするというのとはまた別の話だ。恋愛のしかたというのはたくさんの方法があるし、その数を数えようと思えば一生かかるだろう。私はこの”とっかかり”が結構好きなのだ。みんなこの恋の始まり(とっかかり)というのは以外に鮮明に憶えているものだと思う。動物的であったり思いっきり人間的であったり、一番私たちの生き物としての原点が見えたりするからだ。

 好きになった瞬間、好きになっている間、“アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン”などが分泌されているのがわかるのが楽しい。それはときに動物だったり人間くさい人間だったりと、私にとっての刺激と活力だ。でもこの時点でこう書いているということはやっぱり私は思いっきり『獣』的なのだろうか・・・(-_-;)

もちろん、後で考えればいろいろと分析することができるのだけど、その時はいちいちそんなことを考えている人はいないだろう。2種類の好き・・・・それはどちらも素敵なことだろう。恋が生まれるその瞬間、自分自身やお互いに心地よい衝撃が走り、もしかしたらその後の人生においても強い影響を与えてくれたりするものだから・・・。

 そんなあなたのタイプは??決して私のことを『官能型』と呼ばないでね。(笑)