イイ男の定義



 さて、イイ男の定義という書いたけどそれって一体何?私ははっきり言って『見た目と身に付けてるもの』。そう言ったらもう何もかもおしまいって思うでしょ?でもね、もちろんそれが全てなんて思わない。それだけじゃ計れないものもあるってわかって言ってること。

でも、私は見た目は本当に重要なポイントだと思ってるの。だって、見た目素敵な人は素敵な生き方してる人が多いんだもん。もちろんこれだって素敵の捕らえ方が違うから一概には言えないけどね。

 まずは身に付けているもの。これはその人の生き方のバロメーターにイコールすると思う。中にはそういうのを嫌う人もいるわよね。でも私は違う。例えばサラリーマン、私は毎日コーヒーショップで勤めていると自然にわかってくる。素敵なスーツやシャツを着て、センスの良いネクタイや時計を身につけ、足元まで気を使っているひとはやはり違う。それはその人ががんばってきた証だと思う。素敵な仕事をしているから、おのずと素敵なものを身に付けその中で輝いている。

 その逆、びんぼーくさい人はそれなりだなーと感じることは多々あるの。よれよれのスーツにノーアイロンのYシャツ、靴下もとんでもない色のもので靴はすでに光沢のない”ジジデザイン”の靴をはいていたりする。ネクタイも多分仕事帰り、駅構内で売っている1,000円くらいのものだろう・・・

 身に付けるもので私が言いたいのは、なにも高級なものを身に付けろということではない。それに、『良いもの』と『高いもの』は全然違う。でもせめてこれだけは言いたい。若いうちならともかく、だんだんいい年になってきたら高級なものはたくさん持たなくていいから、良いものをひとつでもいいから持っていてもらいたい。なぜならそれは自分ががんばっている証だから、ご褒美に自分にプレゼントしてもらいたい。

 もちろん、お金のかけかた使い方というのは人それぞれ違うかもしれない。でもあくまで何かの仕事に従事してるということは、その分も給料に含まれていると私は思う。自分の趣味にお金をかけるのは当然だけど、自分のしている仕事や生活に少しお金をまわすのもある意味礼儀だと思う。

 若いひとは時代もあって、それなりにセンスがある人が多い。例え安くても素敵に見せる『良いもの』を持っている。最低限こう、というのは自分を大切にしている証拠だと思う。

 それは世の奥様方にも私は声を大にして言いたい。結婚しているひとは3つに分けることができる。ひとつはその人に若いときからある程度のセンスが備わっていて、結婚後も身奇麗にしているひと。もうひとつは、自分にはセンスはないけど奥さんがしっかりしている人で、上手なアイテムをみつけてきてくれる人。最後はだんな、奥さんともにそういった感覚がないか、あるいは奥さんだけがおしゃれをして、だんなにはどうでもいいと思っている人。そして当の本人も、そういった概念がないから微塵も気にならない人。

 最後の項目が一番手に負えないわ。これを世の奥様方に言いたいの。だんなには素敵な仕事をしてもらいたいと思わないのだろうか?仕事着だけじゃない。プライベートでも服を見ればだいたいわかる。どこのスーパーで買ってきたかわからないようなペラペラのポロシャツとか・・・

 これだって自分が買い物したついでにちょっと足を伸ばせば、安くて素敵なものは買えるのだ。どうせそんなに普段着ないんだから、1,000円のものを10着買うんなら、10,000円のものを1着プレゼントして欲しい。やっぱり良いものは良循環、悪いものは悪循環につながると私は思う。会社やプライベートで「あのひとなんか素敵ね」と言われる人はなにかが違う。だからちょっとしたことに気を使えということを、私は提唱したい。

 次にほんとの見た目“顔”。そんなの生まれ持ったものだから仕方ないじゃない!と言われそうだけど、そんなの私には通らない話だ。

 私は男は年を重ねるごとに“顔”だと思う。それはそれこそ、その人がどんな生き方をしてきたかを示すバロメーターになってると思うのさ。私は日々たくさんの人を見ている。もちろんブサイクは数え切れないほどいるけど、そう見えないひとはけっこういるもの。

 もちろん、ひとつひとつのパーツを見たらブッサイクね〜ってな感じだけど、全体として捉えたとき、素敵なひとが多いのにも驚く。明るくて、自分を信じて、ちゃんと自分にかまってるひとは素敵な仕事をしている人が多い。それが如実に顔に表れてくるのだと思うのね。もっと細かく分析すると、ちゃんと自分を面倒見て、良くなろう清潔感を保とうとする心が、顔のリフトアップにつながり口角筋のアップにもつながっているのではないか・・・。それがさっき言った良循環につながっているのだ。見た目変われば人との接し方も変わる。そして人はその人に好感を持つ。人との良い関係も作れてよい仕事もできる。こじつけかもしれないけど、ハズレてもいないと思う。

 イケテないひとは、表情筋の発達が乏しく、卑屈な顔をしている→自分にかまわない人が多い→服が汚くても匂いを発していてもそのままにしている→すると人はその人にあまりいい印象は持たない→同じような類の人が仲間になる→もっと孤立しさらに落ちぶれる→そして同じ仕事ができるなら好感の持たれるひとに任せる→さらに卑屈になる→モテナイ・・・

 私の勝手な構図ができあがってしまったけど、結局私が言いたいことは、持って生まれたものだけじゃないってこと。人間いくらでも、何歳からでも変われる、素敵になれるってこと。もちろん、もともとイイに越したことはない。でもそのなんともいえない魅力が味になって、パーツだけがいい人よりもさらにさらにイイ男はわんさかいる。だから生き方や心が伴ってなければ、そこには行き着けないってことよ。

 あの人イイ!って思う人、ちょっと考えてみて。きっとその辺の何かが違うと思うの。
 最後にもう一度言わせていただきます。イイ男の定義、ズバリ『見た目』よ!!